このチュートリアルの成果物と事前準備

所要時間:15分

このチュートリアルでは、Google Apps Scriptを使った実践的なプログラムを学びます。
実際にプログラムを作る経験を通して、Google Apps Scriptと他のサービスの連携方法を学びましょう。
まずはこのレッスンで、チュートリアルのゴールの確認やプログラム制作のための事前準備を行います。

このチュートリアルのゴール

このチュートリアルでは、Google Apps Scriptで毎日特定のアカウントのフォロワー数を自動取得して、取得した内容をSlackに通知するプログラムを作成します。

このチュートリアルでできるようになること

このチュートリアルのプログラムを完成させることで、以下のことができるようになります。

  • GoogleAppsScriptと、GoogleSpreadsheetを連携してデータを書き込むことができる
  • GoogleAppsScriptで、Twitterのフォロワー数を毎日24時に自動取得することができる
  • GoogleAppsScriptで、GoogleSpreadsheetからデータを取得してSlackに毎日24時にメッセージを送れる

Google Apps Scriptとは、Googleが提供しているプログラミング言語、および開発環境です。通称GASと呼ばれています。ExcelでいうVBAに近いです。大きく違う点は、Google Apps ScriptはほぼJavaScriptで書かれている点で、JavaScriptと本当にささいな表現の違いだけを押さえておけば、簡単にコードを書くことができます。

また、Google Apps ScriptはほかのGoogleサービスと連携することができます。例えば、次のような処理もGASを使えば簡単に実装できるようになります。

  • Google DocsのテキストをGoogle Spreadsheet用に自動変換
  • Google Formで送信されたメッセージが来たら自動でSlackに飛ばす

他にも、いろいろなサービスと連携できるので、興味がある方は調べてみてください。
このチュートリアルでは、TwitterとSlackとの連携を扱います。
また他のチュートリアルでは、Googleフォームとの連携や、YouTubeAPIを使った方法なども学ぶことができます。

レッスン開始前のチェックリスト

このレッスンを始める前に、次の3つに当てはまる方は、このレッスンを受講する前に必要な準備を終わらせましょう!

  • Google Apps Scriptという用語を聞いたことがない
    →前のレッスン「Google Apps Scriptとは?」をまずは受講しましょう
  • JavaScriptを書いたことがない
    →まずはProgateでJavasrciptの基本を学びましょう
  • Googleのアカウントを持っていない
    →GASの利用にはGoogleアカウントが必要です。こちらからアカウント作成をしましょう

今回はTwitterのフォロワー数を使いますが、Twitterのアカウントはなくても問題ありません。
またSlackを利用しますが、こちらはチュートリアル内でアカウント作成の仕方もご案内していますので、使ったことがなくても安心して先に進んでください。

このチュートリアルの流れ

このチュートリアルは次の2つのステップで、プログラムを実装していきます。

  1. Twitterからデータを取得してスプレッドシートに書き込む
    1-1. Twitter→Google Apps Scriptでフォロワー数を取得する
    1-2. Google Apps Script→スプレッドシートにデータを記入する
  2. スプレッドシートのデータをSlackに自動通知する
    2-1. スプレッドシート→Google Apps Scriptでデータを取得する
    2-2. Google Apps ScriptでSlackにデータを送付する

事前準備その1:Google SpreadsheetからGoogle Apps Scriptを用意する

それではこのレッスンの次に、本格的にプログラムを書くまでの事前準備をしておきましょう。

最初にGoogle Apps Scriptを準備しましょう。Google Driveの画面から、Google Spreadsheetを準備する要領でアプリを作成することができます。
最初にGoogle Spreadsheetを開き、次にGoogle Apps Scriptを開きます。

  1. Googleドライブからスプレッドシートを作成する
  2. スプレッドシートの[ツール] > [スクリプトエディタ] をクリックして、Google Apps Scriptのエディタを開く

この流れでGoogleスプレッドシートと連携して、Google Apps Scriptエディタを開くことができます。今後もこの流れは何度も出てくるので覚えておきましょう。

詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
【初心者向けGAS】本当の最初の一歩!スクリプトエディタでプロジェクトを開く

事前準備その2:スプレッドシートのタブ名を変更する

今回はもう一つ事前にやっておくことがあります。
後ほどGoogleAppsScriptで、Twitterのフォロワー数を取得する際に利用するために、スプレッドシートのタブ名を今回取得したいアカウント名に変更します。

ここまでで事前準備は終了です!次からはいよいよプログラムを実際に書いていきましょう。