Flaskでフォーム送信部分を実装しよう

所要時間:30分

 それでは、さっそくフォーム送信部分を実装しましょう。

仕様

  1. フォームには、ツイッターのID(screen_name)を入れられます
  2. screen_nameを送信すると、Twitter APIからそのscreen_nameのユーザーを取得します
  3. ユーザーから、投稿のいいね数とリツイート数を取得します

このレッスンでは、フォームに入れたツイッターIDを送信すると、そのIDをそのまま返してくれるように、HTMLとFlaskのフォーム送信部分の実装を入れます。

HTMLの実装

HTML部分では、Bootstrapを利用して、以下のような見た目を作っていきます。

HTMLの実装部分は、以下のコードになります。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
    <head>
        <meta charset="utf-8">
        <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
        <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
        <title>Bootstrapの基本テンプレート</title>
        <!-- ここがBootstrapのCDN -->
        <link href="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.1/css/bootstrap.min.css";; rel="stylesheet">
        <!-- ここにstylesheetを追加 -->
        <link rel="stylesheet" href="/static/css/style.css">
        <!--[if lt IE 9]>
               <script src="https://oss.maxcdn.com/html5shiv/3.7.2/html5shiv.min.js"></script>;;
               <script src="https://oss.maxcdn.com/respond/1.4.2/respond.min.js"></script>;;
        <![endif]-->
    </head>
     <body class="bg-gray">
        <main>
            <div class="container">
                <!-- 検索フォーム  -->
                <div class="row">
                    <div class="col-md-12 p-2">
                        <h1><a href="/" class="no-decoration">Toptweets</a></h1>
                        <p>ツイッターのIDを入れると、直近のいいね数とリツイート数、最もリツイートされたツイートが一覧できます。</p>
                        <form class="form-inline" method="post">
                            <div class="form-group">
                              <label class="sr-only" for="screen_name"></label>
                              <div class="input-group mb-3">
                                 <span class="input-group-text">@</span>
                                 <input id="screen_name" name="screen_name" placeholder="ここにツイッターのIDを入力してください。" type="text" class="form-control">
                              </div>
                              <button type="submit" class="btn btn-primary">取得する</button>
                            </div>
                        </form>
                        {% if screen_name %}
                            <p>{{screen_name}}</p>
                        {% endif %}
                                </div><!-- col-md-12 -->
                </div><!-- row -->
            </div><!-- container -->
        </main>
        <! -- ここがBootstrapのCDN -->
      <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.11.1/jquery.min.js"></script>
      <script src="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.1/js/bootstrap.min.js"></script>
    </body>
</html>

詳細について解説します。

#1 FromタグでPostリクエストをおくる

formタグで、postリクエストを送ります。

<form class="form-inline" method="post"> <!-- #1 -->

#2 Formで送信する値を設定する

次に、送信する値の部分を設定します。Flaskでは、inputタグのname属性から、データを取得することになります。

<input id="screen_name" name="screen_name" placeholder="ここにツイッターのIDを入力してください。" type="text" class="form-control">  <!-- #2 -->

#3 Formで送信する

最後に、submitタグを利用して、送信します。

<button type="submit" class="btn btn-primary">取得する</button>  <!-- #3 -->

#4 screen_nameが存在したら、screen_nameを返すようにする

以下のコードの部分で、screen_nameが存在する場合は、screen_nameを返すように処理しています。

                {% if screen_name %}
                <p>{{screen_name}}</p>
                {% endif %}

Flaskでは、{%%}の処理で、計算式を扱います。また、{{}}の処理で、実際に文字の出力を行います。

Flaskの実装部分を確認してみよう

次に、Flaskの実装部分をみていきましょう。

from flask import Flask, render_template, request #1 requestをインポート

app = Flask(__name__)

@app.route('/', methods = ["GET" , "POST"]) #2 GETとPOSTをリクエストできるようにする
def index():
    if request.method == 'POST': #3POSTの処理
      screen_name = request.form['screen_name'] #4 formのname属性を取得
      return render_template('index.html', screen_name=screen_name) #5 screen_nameを代入
    return render_template('index.html') #6 GETの処理

if __name__ == '__main__':
    app.run(host = '0.0.0.0', port = 50000, debug=True)

#1 まず、Formのデータを取得することができる、flaskのrequestモジュールをインポートします。

#2 次に、GETリクエストとPOSTリクエストの両方を受け付けられることを明示的に記載します。

#3では、POSTリクエスト、すなわちフォームを送信した時の処理を、以下のコードで実装します。

#4では、フォームのname属性がscreen_nameのものを取得して、その値をscreen_nameに代入します。

#5では、出力するHTMLと、送信する変数名を指定します。今回の場合は、screen_nameという値に、代入したscreen_nameを引数に入れます。

render_template関数の引数には、任意の引数を指定することができます。

フォーム送信以外の場合は、ただのindex.htmlを返しますようにします。

   return render_template('index.html') #GETの処理

最後に動くかどうかみてみましょう。

フォームを送信すると、以下のように文字列が反映されていればOKです。

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