Flaskの設定をしよう

Flaskが利用できるように環境構築しよう

 解説部分

それでは、Flaskを実際に使えるように環境設定していきましょう。

Flaskとは?

Flaskは、PythonのWebフレームワークです。

Webアプリを作成するフレームワークとして、Djangoと並んで有名なフレームワークになります。

Flaskは、軽量で簡単なアプリを作成するのに向いています。今回は、単機能のアプリケーションを作成するので、Flaskを利用します。

Flaskのインストール

Cloud9のターミナル(画面下)に、以下のコマンドを実行して、Flaskをインストールします。

pip install Flask

Flaskアプリを作成するフォルダの作成

Flaskで作成するアプリのフォルダを作成しましょう。

environment
├── app.py
└── templates
   └── index.html
app.py 裏側の処理を記述するファイル
templates/index.html 見た目を記述するHTMLファイル

app.pyはFlaskを保存するPythonのファイルです。

注意する点は、templatesフォルダです。Flask上でHTMLを読み込む場合、templatesフォルダの中に入れる必要があります。

templatesフォルダの中に、index.htmlという空のファイルを入れておいて下さい。こうすることで、FlaskからのちほどHTMLを読み込めるようになります。

app.pyとindex.htmlを編集して、Hello Worldを表示する

さて、下準備が完了したので、さっそくapp.pyを編集していきましょう。

from flask import Flask, render_template #Flaskと、HTMLをレンダリングするrender_templateをインポート

app = Flask(__name__) # Flask の起動

@app.route('/') # localhost:50000/を起動した際に実行される
def index():
    return render_template('index.html') #index.htmlをレンダリングする

if __name__ == '__main__':
    app.run(host = '0.0.0.0', port = 50000) #ローカルホスト50000番でサーバーを立てる

さて、ここまでを確認しておきます。ここに関しては、Flaskのライブラリなので、全部入れておいてください。

from flask import Flask, render_template

次に、flaskを初期化して、インスタンスを作成します。このappから、各種flaskのメソッドを呼び出すことができるようになります。

app = Flask(__name__)

次に、一番大切なところについてご説明します。さきほど説明した、ルーティングについてです。あるルーティングにアクセスしたときに、index.htmlを呼び出すという、いたって単純なコードとなります。

@app.route('/') # "hoge.com/"にアクセスしたときに、実行される関数 
def index():
    return render_template('index.html') # index.htmlを呼び出す

次にtemplates/index.htmlを以下のように編集してみましょう。

<h1>index.html</h1>

ここまでできれば、あとは実行してみましょう。python app.pyでファイルを実行すると、http://localhost:5000/ 上でFlaskアプリが起動するようになります。

$ python app.py
 * Running on http://localhost:5000/ (Press CTRL+C to quit)

これで起動すると、以下のようなページにアクセスすることができます。

これで、FlaskからHTMLファイルを表示できるようになりました。

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